ここまでトータル約3時間。最初の作品から最後の作品まで、別々に稽古をしているにもかかわらず、不思議とリンクしているところがあって、6作の構成が見事。短編のオムニバス形式の3時間は飽きずに疲れずに楽しめます。
彼らがこういうエチュードをやるのは、14年ぶりだそう。 スタジオ公演がなくなってからは一度もやってなかったと言いますが、そうは思えない、良い意味で手慣れた作品選びと芝居の運びです。 座談会で話していた、毎日毎日稽古して定期的に作品を発表していたことが血肉になっているようです。各々のエチュードが終わると、みんなで声をかけあっている感じも長年の関係性の深さを感じました。

彼らが選んだ作品は何なのか。本番まで秘密なのか。どこかで明かされるのか。もしかしたら、今回の発表を踏まえて、変更もあるかもしれないとのことで、まだまだ試行錯誤が続きそうです。一本一本、短くしたり、作品と作品の間を重ねるなど工夫したりしないといけないかなと妹尾さん。 さて、どうする、ニナガワ・スタジオの人々。その日も、エチュードの後、打ち合わせが白熱しました。
本番まであと一ヶ月。
『2017・待つ』は4月27日から。前売り券、好評発売中です。
詳細はコチラ
http://saf.or.jp/arthall/stages/detail/3868
取材:木俣冬 撮影:仲野慶吾 デザイン:田淵英奈

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